今回はこんな疑問にお答えします。
今回の内容
・志望校選びで注目するべきポイント
・志望校を選ぶための情報収集の方法
・間違った志望校の考えかた
いぶきWebスクール塾長のしのはらは、これまで15年以上学習塾で高校受験の指導を行なってきました。
志望校の選び方は誰も教えてくれないし、どうやって選べば良いのかわかりにくいもの。
自分が3年間通うことになる高校の選択は、その先の進路にも大きな影響があります。
そこで、今回は、志望校選びで知っておくべき知識や、具体的な情報収集の方法などについて解説していきます。
一部、兵庫県ならではの内容も含んでいますが、どの都道府県でも基本的な考え方は同じなので参考にしてみてください。
志望校選びでチェックするべきポイント
志望校はどうやって選べば良いのか悩む受験生は少なくありません。
志望校を選ぶときにチェックするべきポイントとして次の5つを意識してみてください。
- 校風(学校の雰囲気)
- 通学のしやすさ
- 合格難易度
- 進学実績
- クラブなどの学習面以外での充実度
特に大切なのは、その高校に入ってからどんな生活が待っているのかイメージすることです。
たとえば、高校卒業時に、大学に進学するつもりがあるのであれば、大学入試をしっかり見据えた学習ができる高校を選ぶべきでしょう。
また、反対に高校ではクラブに励むつもり。
そう考えているのであれば、クラブ活動が充実している高校を選ぶべきです。
「なんとなく」で高校を選んで、「こんなつもりじゃなかったのに」とならないために、これら5つの項目をチェックしましょう。
注目するべきポイント①校風(学校の雰囲気)
3年間通うことになる高校選びです。
自分にあった高校を選びましょう。
高校の雰囲気を知るために、志望校の候補となる学校のオープンスクールや学校説明会には必ず参加するようにしましょう。
その学校に通う先輩がいれば、様子を聞くことでオープンスクールなどでは知ることができない普段の学校の雰囲気を知ることができるでしょう。
注目するべきポイント②通学のしやすさ
通学は高校生活3年間で毎日行なっていくことです。
志望校を決定する前には実際に通うことになる方法(電車・バス・徒歩・自転車)で学校に行ってみることをオススメします。
また、通学時間が短いことは高校選びにおいて、1つのメリットになるでしょう。
というのも、通学時間が短いほど学習量を確保したり、クラブや学校外の活動に打ち込んだりできる時間を多く用意できるからです。
注目するべきポイント③合格難易度
自分の今の学力と比較して合格可能な高校を中心に進路を考えていきましょう。
また、高校入試では合格難易度と学習環境は比例していることがほとんどです。
合格難易度が高い高校ほど学業にしっかり取り組む雰囲気になりやすいです。
大学進学を目指すのであれば、学力が少しでも高い高校を目指しましょう。
注目するべきポイント④進学実績
「高校卒業時に自分がどのようになっているか」を見る目安として進学実績もチェックしておきましょう。
「進学実績=その学校の学習環境」だという考えを持って間違いありません。
特にチェックすべきは、国公立大学や関関同立大学の合格者数です。
どれくらいの割合が、そういった難関大学に進学しているのかチェックしましょう。
注目するべきポイント⑤クラブなどの学習面以外の充実度
学習面の他には自分がやりたいクラブがあるかどうかや、放課後の自由時間がどれくらい取れる高校なのかチェックしましょう。
実際の学校生活の様子は先輩に聞くことができればベスト。
できなければ、学校説明会などでチェックしておきましょう。
志望校を選ぶための情報収集の方法
志望校を選ぶ際の情報はどうやって集めれば良いのかわからないという人も多いです。
実際にどうやって調べるのが良いかというと、次の5つの方法があります。
- 高校のホームページやパンフレット
- 高校入試説明会
- 高校受験ガイドブック
- 先輩たちの声
- 高校に直接問い合わせる
これらに参加したり、目を通すことで、どんな学校があるのかを調べ、行きたい高校を探しましょう。
情報収集の方法①高校のホームページやパンフレット
気になる高校があればまずはホームページを調べてみよう。
特に調べておきたいのが進路実績。
進学実績が良い学校=学習環境が整っている学校だということ。
大学進学を考えるのであれば、進路実績、特に国公立大学や関関同立の合格者数は必ずチェックしよう。
情報収集の方法②高校入試説明会
受験する可能性がある高校にはなるべく早く入試説明会に参加しておこう。
実際に授業見学をすることで学校の雰囲気がわかる!
また、説明会ではホームページやパンフレットには掲載されていないような話をしてくれる高校もある。
私立高校の場合、過去には入試問題の出題分野のヒントを出すような高校もありました。
情報収集の方法③高校受験ガイドブック
いろいろな高校を一気に比較できるのが高校受験ガイドブックの強み。
特にオススメなのは大阪進研の高校受験ガイドブック。
合格難易度や進学実績などを調べて、気になった高校は説明会へ行ってみよう!
情報収集の方法④先輩たちの声
自分が気になる高校に通っている先輩がいれば一度高校のことについて話をしてみよう。
学校の雰囲気やクラブ活動は先輩たちに聞くことで、一番リアルな声を聞くことができる!
情報収集の方法⑤ 高校に直接問い合わせる
どうしてもその高校について聞きたいことや疑問があれば学校へ電話をして入試広報の先生などに直接聞いてみよう。
もちろん、その際は失礼のないような聞きかたを心掛けよう。
間違った志望校の選びかた
受験生にとっては難しい志望校選び。
間違った選択をして、入学後に「違う選び方をすればよかった」と感じる受験生も少なからずいます。
- 現在の学力を無視して選ぶ
- 友だちに合わせて選ぶ
- 倍率を意識して選ぶ
- 私立高校を受験しない
志望校を選ぶ際にはこれらは避けるべきです。
一つずつ理由を説明していきます。
間違った進路の選びかた①現在の学力を無視して選ぶ
現在の学力と比較して高すぎる目標ばかり考えるのはオススメしません。
たとえば兵庫県では、公立高校入試の半分の点数は内申点で決まるため、学力試験での一発逆転は起こりにくいというのが実情です。
高すぎる目標は達成できない可能性があります。
高すぎる目標のみを意識して届かなかった場合、どうすればいいかわからなくなるということは避けましょう。
そのためには、今の学力に合った高校も併せて考えておきましょう。
間違った進路の選びかた②友だちに合わせて選ぶ
「あんまりわからないし、友だちと同じ高校でいいか!」
こういった考えで志望校を選ぶのはやめましょう。
友だちが行くからと言う理由だけで高校をを選ぶと、自分に全く合わない高校を選んでしまう可能性があるからです。
しかも多くの場合、高校に入ると人間関係は中学の時から変化する物です。
友だちと同じ高校を選んで入学しても、しばらくすると違う友だちと過ごすようになるものです。
なので友だちと同じ高校を選ぶこと自体にあまり意味がないと考えるべきでしょう。
間違った進路の選びかた③倍率を意識して選ぶ
兵庫県の公立入試の場合、高校別の倍率は毎年9月ごろから中間発表が複数回行なわれm3月の正式決定まで順次発表されていきます。
そして、その倍率を見て、なるべく倍率が低い所を志望校に選ぼうという受験生もいます。
ですが、それはあまりオススメしません。
というのも複数志願第2希望での受験者数は入試が終わるまでわかりませんし、希望者数はどんどん変わっていきます。
たとえ希望者数が多くても本当に行きたい高校に合格できる力をつけるために勉強を頑張るべきでしょう。
間違った進路の選びかた④私立高校を受験しない
「公立高校志望なので私立高校の併願校は受験しません」という人がいます。
ですが、これはまったくオススメできない考え方です。
というのも、事故や病気などのトラブルがあった時に公立高校を受験できない可能性がゼロではないからです。
最悪の場合、公立高校入試が終わったタイミングで「行く高校がない」ということにもなりかねません。
公立高校志望であっても私立高校の併願校選びも併せて行なうようにしましょう。
私立高校を受験する3つのメリット
- 私立高校を抑えているメンタル面での余裕
- 2月に学力を仕上げようとする目標ができる
- 受験直前期を2回迎えられる。
私立高校を抑えているメンタル面での余裕
私立高校に合格することで心理的な余裕を感じながら公立高校を受験できます。
反対に、私立高校を受験しない場合、周りが私立高校を合格していくのを見ると不安になってしまうことがあります。
2月に学力を仕上げようとする目標ができる
私立高校入試を2月に受験することで3月の公立高校入試よりも前に学習の目標を立てられます。
私立高校入試を受験することで冬休みごろからの勉強の本気度を高めやすくなります。
受験直前期を2回迎えられる
受験生の学力が伸びやすいのは受験直前期です。
私立高校を受験することで受験直前期を2回に増やせます。
私立高校入試前に学力を仕上げ、さらに公立高校入試前にもう一段階上のレベルを目指すことができます。
学力を2段階で仕上げることで学力はさらに上がっていきます。
まとめ
- 校風(学校の雰囲気)
- 通学のしやすさ
- 合格難易度
- 進学実績
- クラブなどの学習面以外での充実度
高校受験の志望校選びで注目するべきポイントはこの5つです。
「高校受験で人生が決まる」とまではいいませんが、その先の進路も含めて大きな分岐点であることは確かです。
その高校に通うことで、自分が望む方向に進めるかどうかを考えながら進路を選んでいきましょう。
今回の講義は以上です。
これからも兵庫県の中学生や、高校合格を目指す受験生にとって役立つ情報を発信していきます。
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