中学生に勉強の仕方を指導する際に「絶対にやるな」と伝えていることがあります。
それが、回数だけを意識した勉強です。
勉強は、できない部分をできるようにしてこそ成果が上がります。
できることを何十回繰り返しても意味はありません。
できない部分を見つけ、そこに集中することで成績は上がっていくのです。
回数だけにこだわっていると、既にできることを何度も繰り返してしまいがちです。
単語練習を例に出すと、ノートにIIIIIIIIII,youyouyouyouyouyouyouyouyouyouと書き続けている中学生を見たことがあります。
それは「10回書く」と決めているからI(私)やyou(あなた)を10回書くわけです。
このようなやり方では、いくら勉強時間があっても足りません。
回数にこだわった例としては、以下のようなものがあります。
- 単語を10回書く
- 漢字を1行ずつ書く
- ワークを3回解く
こういうことを目的に勉強しちゃダメなんです。
できないことを見つけ、それができるようになるまで繰り返すのが大切です。
もしかすると3回やるかもしれませんし、場合によっては5回が必要なときもあるでしょう。
これは回数を意識して行うのとはまったく異なります。
「何のために繰り返しているのか」を意識することが重要です。
回数だけを目標にする勉強はやめましょう。