「うちの子、算数ができなくて不安」
そのように感じる人は、ここから半年でどれだけ小学算数を習得できるか、かなり勝負所だと言えます。
というのも、中学に入ってから理系教科でつまづく一番の原因が、『小学算数が理解しきれていなかったこと』にあるからです。
塾で数学や理科の質問にこたえる中でも、
「小学校の内容から理解できていなかったんだね・・・」
と感じることがとても多いんです。
中学進学前にこれだけはマスターしたい4項目
- 四則演算をペンを止めずにできるようにする
- 「平均」の問題の解き方を説明できるようにする
- 「速さ」の問題の解き方を説明できるようにする
- 「割合」の問題の解き方を説明できるようにする
計算に関しては、「ゆっくり時間を掛ければ四則演算できる」というレベルでは物足りません。
ペンを止めることなく計算する力を身につけたいです。
中学校に入ってからのことを考えると、「えーっと、これがこうなって」なんて計算している間に、どんどん授業は進んでいくからです。
また、「数学のテストで時間が足りない」と言う人は、四則演算が遅いからという理由がほとんど。
小数や分数が混じっていても計算できる力をつけておきましょう。
そして、中学進学前に完璧にしておきたいのが、平均・速さ・割合の3単元です。
これらの単元は『考え方を理解できているかどうか』が非常に重要です。
「は・じ・き」などの公式に当てはめて問題が解けた、というだけでは不十分です。
- どのように考えれば答えを出せるのか?
- どうしてその公式で答えが出せるのか?
といったことを理解することに注力すべきです。
「どうしてそのようになるのか?」が中学の勉強では問われるからです。
たとえば、『割合』は中学理科の土台になります。
受験生が大嫌いな、理科の密度、濃度、飽和水蒸気量なんて割合が理解できていれば実はかなり簡単な話なんです。
小学校の間に計算スピードを高め、平均・速さ・割合の3単元を単元を完全に理解する。
これができていれば、中学校に入ってからの理系教科の学習で躓く可能性をグッと減らせるでしょう。
今算数を苦手に感じていても、正しく学習すれば、あと半年で十分学習できる分量です。
頑張って取り組みましょう。