いきなりですが、小学校6年生に知っておいてほしいことがあります。

それは、中学進学前に割合が理解できていなかったら、理系教科で苦労する可能性が高いということです。

割合の考え方を応用した問題は、数学だけでなく理科でも頻繁に現れます。

実際、数学の文章題や理科の計算問題の質問に来る中学生の8割くらいは、「この子、実は割合わかってないな」と感じるパターンです。

例えば、数学の文章題では割合を使った問題が出題されます。
例えば、数学の文章題では、「全体の20%は何人か」という問題や、食塩水の濃度を求める問題などで割合の知識が求められます。

割合の基本を理解していないと、こうした問題を解くのは難しくなります。

数学の文章題への苦手意識は、中学数学の基盤となる小学校の割合の理解が不十分であることが原因であることが多いのです。

また理科においても、割合の考え方は重要です。
たとえば、以下のような分野で頻繁に使われます。

  • 水溶液の濃度
  • 電気電流の計算
  • 圧力の計算
  • 湿度の計算

湿度の計算や圧力を求める問題では、割合の考え方が求められます。

たとえば、湿度では「飽和水蒸気に対して何%の水蒸気が含まれているか」を求めますし、圧力では「1m²の面積あたりにどれだけの力がかかっているか」を求めます。

これらは異なる分野の問題ですが、「~あたり~」という割合の基礎さえ理解していれば、理科の計算問題も怖がらずに取り組むことができます。

中学生から理科の計算問題について質問を受けたとき、「この生徒が理解していないのは中学理科というよりも、小学校で学ぶ割合で躓いているな」と感じることが少なくありません。

割合をきちんと理解しておくことが、中学校の理系教科をスムーズにする土台になります。

中学入学前には、割合についてしっかり復習しておくことを強くおすすめします。

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