中学生が勉強しない・・・その理由と保護者様が取るべき行動とは

本記事では、中学生が勉強しない理由と、それに対処する方法をご紹介します。

中学生の子どもたちが勉強をしない背後にはさまざまな要因がありますが、保護者様が子どもに対してできることもたくさんあります。

このサイトを運営している、兵庫いぶき塾でもこれまで保護者様のお声掛け一つ、執り行い一つで子どもの学習意欲が出てきて、成績が上がっていく場面を多く見てきました。

子どもの興味を引き出し、学習意欲を高める方法から、勉強の重要性を伝えるアプローチまで解説します。

子どものやる気を引き出すのは簡単なことではありませんし、「やる気が出てきたかな?」と思っていたら急になくなってしまったり、なかなか保護者様の想い通りに進まないことも多いかと思います。

本記事では、中学生のお子様の学習への意欲を向上させることに役立つことを目指しています。
ぜひ、本記事を勉強にやる気を出すための材料にしてみてください。

本記事のポイント

  • 中学生が勉強しない6つの理由と対処法
  • 勉強しない中学生をそのまま放っておくとどうなってしまうのか?
  • 中学生の子どもが勉強しないときに保護者様がやってはいけないNGな対応
  • 中学生が勉強しないときに保護者様ができること

中学生が勉強しない6つの理由と対処法とは

中学生が勉強しない理由を考えてみます。

  • 理由1:勉強への興味や関心がない
  • 理由2:勉強をしなければいけない理由がわからない
  • 理由3:勉強で結果が出ていない
  • 理由4:勉強以外のストレスや不安がたまっている
  • 理由5:スマホを手放せなくなってしまっている
  • 理由6:勉強できる環境が身近にない

大きく分けて、この6つが考えられるでしょう。
対処法も合わせて紹介します。

理由1:勉強への興味や関心がない

中学生が勉強しない一つの理由は、勉強への興味関心がないことです。

残念ながら、多くの中学生は、学校で勉強する内容に興味がありません。

しのはら塾長
しのはら塾長

「なんで、こんなこと勉強しないとあかんねん」と思ってる・・・。

そりゃあ、スマホにゲーム、テレビと比べると勉強に面白みを感じるというのはなかなか難しいことかもしれません。

できるだけ、子どもの興味を引き出し、学習を楽しくする方法を考えていきたいところです。

“勉強への興味や関心がない”場合の対処法

勉強に興味や楽しさを感じていそうな時に「いいね」とリアクションを示してあげること。

たとえば、家に帰って「今日こんなこと勉強した」と話している場合。
だいたいが、その勉強について興味や関心を持っています。

こういったときに、「そうなんだね」とうなずいてあげることで、子どものやる気はましていく物です。
さらに、1つの教科が好きになると、それに引っ張られてほかの教科も勉強するようになるということはよくあることです。

理由2:勉強をしなければいけない理由がわからない

中学生が勉強しない別の理由は、『なぜ勉強が必要なのか』を理解できていないことにあります。

中学生の子どもたちは、勉強が将来のためになることや成績が今後の進路に与える影響の大きさなどに気付いていない場合も多いです。

何のために勉強するべきかを理解できていない場合は、モチベーションを保つことも難しいでしょう。

“勉強をしなければいけない理由がわからない”場合の対処法

子どもに勉強の重要性を説明し、将来の目標や夢について話をする機会を持つこと。

今までなかなか集中できていなかった生徒がいきなりやる気を出し始める。

理由を聞いてみると、「親と進路について話をした」ということも多いです。

保護者様から見ると、子どもは思春期真っ只中。

保護者様の中には「親の言うことなんて聞かない」とおっしゃる人も多いですが、それは表面に出していないだけと言うことも多いです。

しのはら塾長
しのはら塾長

保護者様ご自身の経験を踏まえて子どもたちと話をすることをおすすめします。

理由3:勉強で結果が出ていない

『勉強は頑張っても成果が出ない』と感じてしまうと、中学生はモチベーションを失うことがあります。

大人だって結果が出ないことを頑張ることはできないのではないでしょうか。

“勉強で結果が出ていない”場合の対処法

結果が出ていないときほど、小さな結果を見逃さず褒めてあげること。

上手に子どものやる気を引き出しておられると感じる保護者様から、「小さなことでも努力が成果に繋がった時に褒めるようにしてるんです」とお話を伺ったことがあります。

しのはら塾長
しのはら塾長

結果が出ていないときに身につけたいのは、『やればできる』という自信です。

だからこそ、努力が成果に繋がった瞬間を見逃さないように認めてあげることが大切です。

理由4:勉強以外のストレスや不安がたまっている

中学生は、勉強以外のストレスや不安を抱えることがあります。
友達関係や家庭の問題など、これらのストレスが学習への優先度を下げることがあります。

“勉強以外のストレスや不安がたまっている”場合の対処法

勉強以外にストレスが溜まりすぎていないか対話をしておく。

子どもの感情やストレスを理解することは難しいことですが、対話の中からストレスが溜まりすぎていないか確認してあげてください。

心の健康を大切にし、必要な場合は専門家の協力を得ることも決してマイナスのことではありません。

理由5:スマホを手放せなくなってしまっている

スマートフォンの誘惑は、中学生が勉強から逃れる大きな理由の一つです。

中学生のスマホの1日の平均利用時間は1日あたり4時間37分にもなるそうです。(令和4年度の⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査(内閣府)

子どもがスマホばっかり触っている時に、考えられる行動として『スマホを取り上げる』ことが挙げられます。

ですが、スマホの取り上げがうまくいった例をほとんど見たことがありません。

というのも、スマホを取り上げても、ゲーム機、PC、テレビ、マンガ、子どもたちの周りには誘惑が多すぎるからです。

しのはら塾長
しのはら塾長

スマホを取り上げても『他の物に興味が移っただけ』ということを多く見てきました。

“スマホを手放せなくなってしまっている”場合の対処法

①勉強への興味関心を高める

②勉強をしなければいけない理由を確認する

③スマホを使った学習ツールを導入する

まず、スマホをどうこうするというよりは勉強の優先順位を高めることに注力すべきです。

理由1と理由2の内容を参考に勉強への興味関心や、勉強する意義を高める努力が大切。

さらに、スマホを手放せないなら、スマホを学習ツールとして導入してしまうと言うのも一つの手。

たとえば、スタディサプリのようなスマホで授業が受けられる教材を導入することで、スマホを勉強に役立てることもアイデアの1つです。

スタディサプリについては次の記事で詳しく解説しています。

理由6:勉強できる環境が身近にない

勉強する環境がなくて勉強する気持ちが起こらないような中学生も多いです。

“勉強できる環境が身近にない”場合の改善策

できるだけ勉強に適切な机や椅子を用意し、学習スペースを整えましょう。

静かで整頓された学習環境を与え、子どもの集中力をサポートするのが理想です。

しのはら塾長
しのはら塾長

自宅で用意するのが難しいなら塾に通うというのも選択肢の一つ

勉強しない中学生をそのまま放っておくとどうなってしまうのか?

中学生の成長期は非常に重要な時期です。

勉強しない中学生をそのまま放置すると、さまざまな問題が生じてしまうことも・・・。

以下はその主な問題点です。

  • 成績が下がってしまう
  • 進路や将来の目標が限られていく
  • 結果が出ずに、さらにやらなくなってしまう
  • 学校生活へのストレスや不安が増えてしまう
  • 家族とのトラブルの理由になることも

成績が下がってしまう

当然のことながら、勉強を怠ると、成績が下がる可能性が高まります。

中学生の学業成績は高校進学や将来の進路に影響を与えることが多いため、成績の低下は深刻な問題となります。

進路や将来の目標が限られていく

勉強を怠ることで、中学生の進路や将来の目標が限られていきます。

高校進学や大学進学を考える際、優れた学業成績は重要な要素となります。

勉強を怠ると、望む進路に進むための道が狭くなり、選択肢が制限されてしまうことも。

結果が出ずに、さらにやらなくなってしまう

勉強を怠ることで、成果を上げることが難しくなります。

成果が出ないことで、中学生はますますモチベーションを失い、勉強をやらなくなる可能性が高まります。

「成績が悪い→やる気が出ない→さらに成績が悪くなる→・・・」という悪循環に陥ると、勉強の遅れが一層拡大してしまうことがあります。

学校生活へのストレスや不安が増えてしまう

勉強を怠ることで、学校生活においてストレスや不安が増えることがあります。

成績が低くなったり、授業についていけなかったりして、中学生は学校生活に対する不安を感じることがあります。

また、友達との違いが生じて、勉強以外の問題に発生する可能性があります。

家族とのトラブルの理由になることも

勉強を怠ることが家族とのトラブルの原因になることもあります。

保護者様が子どもの学業に対して懸念を抱く場合、対立が生じることがあります。

親子関係が悪化し、コミュニケーションの障害が生じる可能性があります。

中学生の子どもが勉強しないときにやってはいけないNGな対応

中学生の子どもが勉強しないとき、保護者様の対応は非常に重要です。

適切なアプローチを取ることが、子どものモチベーションを高め、学習態度を向上させる鍵となります。

しかし、時には誤った方法で対応することがあり、それが子どもにとってマイナスの影響を与えることがあります。

  • 頭ごなしに叱ることや非難すること
  • 他の子どもと比較すること
  • 常に監視すること
  • 子どもの意見を聞かないこと
  • 解決策を提供せずに不満を言うこと

これらが、中学生が勉強しないときにNGな対応だと言えます。
詳しく説明します。

頭ごなしに叱ることや非難すること

子どもが勉強しないとき、最初に避けるべきことは、頭ごなしに叱ることや非難することです。

このアプローチは子どもの自尊心を傷つけ、抵抗心を引き起こしてしまう可能性が高いです。

代わりに、子どもに対話を通じて問題を理解し、共感することが大切です。

問題の背後にある原因を探り、協力的な解決策を模索しましょう。

他の子どもと比較すること

子どもたちは個々に異なるペースで成長します。

他の子どもと比較することは、子どもに対して適切ではありません。

これは子どもにプレッシャーをかけ、自己評価を低下させる可能性があります。

代わりに、子どもの個性や能力を尊重し、彼ら自身の成長に焦点を当てましょう。

常に監視すること

子どもの勉強を監視することは重要ですが、過度に監視することは逆効果です。

子どもにプライバシーと自己責任を与えることも大切です。

過度な監視は子どもにストレスを与え、信頼関係を損なう可能性があります。

子どもの意見を聞かないこと

子どもが勉強しない理由や感じていることを理解するために、子どもの意見を聞くことは不可欠です。

一方的に叱りつけたり注意するだけでは、子どもはなかなか勉強する気が起きないでしょう。

「勉強しなさい」と言いたくなるところですが、まずは子どもの声を聞いてみることも重要なことです。

解決策を提供せずに不満を言うこと

子どもが勉強しないとき、ただ不満を言うだけでは問題は解決しません。

代わりに、子どもに具体的な解決策やサポートを提供することが大切です。

保護者様と子どもが一緒になって問題を克服できるのがベストです。

中学生が勉強しないときに保護者様ができること

では、中学生の子どもが勉強しないとき、保護者様として何ができるのか、何をしてあげると良いのかについて紹介します。

ここで紹介する内容は、これまで兵庫いぶき塾の中でも、子どもたちがパッと変わったきっかけになったものばかりです。

  • 子どもの考えを聞いて対話すること
  • 勉強の重要性を説明すること
  • 勉強以外のストレスがないか確かめること
  • 一緒に目標を立てること
  • 「何を・いつ・どこで」の学習環境の3要素を整えること
  • ご褒美を設定すること
  • 学習仲間を作ること

これらが中学生が勉強しないときに保護者様におすすめの行動です。
詳しく説明します。

子どもの考えを聞いて対話すること

「勉強しなさい」と言いたくなる気持ちをグッとこらえて、まずは子どもの考えを聞いてみましょう。

なぜ勉強をしないのか、何が嫌なのか、どんな困難さを感じているのか・・・。

子どもの気持ちや考えを尊重し、対話を通じてコミュニケーションを図りましょう。

子どもが自分の意見を述べる場を提供することで、信頼関係を築きやすくなります。

勉強の重要性を説明すること

まだまだ中学生の子どもは、勉強の重要性を理解していない場合があります。

保護者様は、勉強が将来にどれだけ影響を与えるかをお話してあげてください。

勉強が進路や自己成長につながることを伝えることが大切です。

勉強以外のストレスがないか確かめること

中学生が勉強しない原因には、学校以外のストレスや問題が関与していることがあります。

友達関係、家庭内の事情、心理的な問題などが影響を与えている場合も多いです。

保護者様は子どもの生活全般に目を向けてあげてください。

一緒に目標を立てること

子どもが勉強に対して目標を持つことは、モチベーションを高める重要な要素です。

保護者様と子どもとで一緒に目標を立てみることも有効です。

最初は小さな目標からで構いません。これなら頑張れるという目標を立ててみましょう。

もし、達成できたら思いっきり褒めてあげることで次の頑張りにつなげられるでしょう。

「何を・いつ・どこで」の学習環境の3要素を整えること

勉強の環境も重要です。子どもが集中しやすい場所や時間を確保し、学習の儀式を作りましょう。

ポイントは、『何を・いつ・どこで』やるのかを意識することです。

勉強は何に取り組むのか、いつやるのか、どこでやるのかを決めましょう。

学習環境を整えることで、子どもの勉強への取り組みをサポートできます。

ご褒美を設定すること

モチベーションを高めるために、達成感を味わえるご褒美を設定しましょう。

子どもと協力して、学習目標達成時に何か特別なことを楽しむ約束をしましょう。

これは子どもにとって、勉強を楽しいと感じる要因となります。

学習仲間を作ること

友達や家族と一緒に勉強することは、楽しさとモチベーションを高める方法の一つです。

たとえば、塾に通うことが学習仲間を作るきっかけになることもあります。

保護者様自身が学び、共に学ぶ姿勢を示すことも大切です。

まとめ

本記事では、中学生が勉強しない理由と対処法を挙げました。

子どもたちが勉強をしないことで、成績の低下や将来の進路が狭まっていってしまうことも考えられます。

保護者様としてはとても心配なことだと思います。

そして、子どものやる気を引き出すことは決して簡単なことではないと思います。

子どもとの対話が大切です。

子どもがどのように考えているのか聞き取り、勉強の重要性を説明し、適切な学習環境を整えて、サポートすることで、中学生の学習意欲を向上させることができます。

決して、簡単なことではありませんが、保護者様なりの考えをお子さまとの対話の中で伝えていっていただきたいと思います。