兵庫県公立高校入試の英語で合格点を取るための5ステップ学習法

しのはら塾長
英語は高得点を目指したい教科です!

兵庫県公立高校入試の英語はトップ校を目指す人は80点以上の高得点を取らなければいけない教科です。
また、偏差値55ぐらいの高校を目指す人でもしっかり対策を打てば高得点を目指すことができる教科です。

①兵庫県公立高校入試の英語の得点分析
②高校の偏差値別の合格目標点
③合格点をとるための5ステップ学習法

この講義では、兵庫県公立高校入試における英語の過去4年間の得点分析と偏差値別の目標点、そして実際の学習法を5ステップでご紹介します。

兵庫県公立高校入試の英語の得点分析

まずはじめに、兵庫県公立高校入試の英語の過去4年間の平均点と高得点率(80点以上受験生割合)の推移、そして2021年入試の得点分布をご紹介します。

過去4年間の平均点の推移は以下のとおりです。

2018年:51.8点(5教科中4位)
2019年:53.9点(5教科中3位)
2020年:54.2点(5教科中2位)
2021年:52.1点(5教科中4位)

また、受験生全員における高得点率(80点以上)は以下のとおりです。

2018年:16.2%(5教科中2位)
2019年:13.3%(5教科中2位)
2020年:13.4%(5教科中1位)
2021年:13.1%(5教科中2位)

また、2021年入試の得点の分布は以下のとおりです。

0~19点:4.7%
20~39点:27.2%
40~59点:32.0%
60~79点:23.2%
80~100点:13.1%

※兵庫県教育委員会入学者選抜実施結果による

得意と苦手がはっきり分かれるのが英語

英語は80点以上の高得点を取っている受験生がほかの教科と比べて多い教科(全体のおよそ15%)です。
ですが、平均点は50点台になることが多く、特に高いとはいえません。

それがなぜかというと、40点以下の受験生も多いからです。
なんと、2021年では31.9%、全体の3割以上の人が40点を取れていません。

簡単に言うと、英語は得意と苦手がはっきり分かれる教科と言えます。

兵庫県公立高校入試の英語の高校偏差値別合格目標点

実際に何点取れば良いんだ?っていうのは受験生共通の悩みだと思います。
私にもたくさんのこういった種類の質問をいただきます。
ひとつ目安を示しますので参考にしてみてください。

兵庫県公立高校入試の英語における志望校偏差値別の合格目標点
偏差値64以上(受験生上位10%)の高校を受験する人→90点
偏差値61~63(受験生上位20%)の高校を受験する人→80点
偏差値58~60(受験生上位30%)の高校を受験する人→70点
偏差値55~57(受験生上位40%)の高校を受験する人→60点
偏差値53~54(受験生上位50%)の高校を受験する人→55点
偏差値51~52(受験生上位60%)の高校を受験する人→50点
偏差値48~50(受験生上位70%)の高校を受験する人→40点
この表は2021年の問題レベルでの偏差値別の目標点です。

たとえば、偏差値64以上の高校に合格するためには受験生全体の上位10%に入らなければいけません。(詳しくはこちらの講義をご覧ください。→【2022入試】兵庫県公立高校入試の平均点と各教科の傾向|高校別合格目標点)
そのために、英語の試験では90点以上を狙っていく必要があります。

兵庫県公立高校入試の英語で合格点をとるための5ステップ学習法

それではここからは兵庫県公立高校入試英語の学習法を解説していきます。
兵庫県公立高校入試の英語で合格点を取るための勉強法は次の5ステップです。

学習ステップ①単語の暗記
学習ステップ②文法の理解
学習ステップ③長文読解の練習
学習ステップ④リスニング問題の対策
学習ステップ⑤過去問・予想問題を使ったテスト形式演習

ペース目標は夏休み終わりまでに、単語と文法をしっかり身につけること。
そして秋からは長文読解とリスニング問題の対策を行い、冬休み頃から過去問や予想問題を使って実際のテストの形式に慣れていきましょう。

学習ステップ①単語の暗記

まず、英語の試験攻略の一番の基礎は英単語です。
文法問題を解く・長文を読む・リスニングを聞き取るなど英語の試験のすべてにおいて単語を知らない状態で正解することはできません。

そして、実は兵庫県の公立高校入試ではどんな英単語を出すかが決まっています。
しかも、その単語が1つの単語集にまとまっているんです。

それが、兵庫県中学生のための英単語集「はば単」!

兵庫県教育委員会「兵庫版中学生のための英単語集」はば単 

しかも、はば単は”Quizlet”というスマホのアプリを使って学習することも可能です。

Quizletでは単語テストができたり、、、

神経衰弱みたいなゲームで単語を覚えることもできます。
正式な出題範囲の単語の学習をアプリでできるのって兵庫県だけだと思います。

クイズレットってアプリ検索して、登録。
学習セットっていうところからnishinomiyaって検索してみてください。

もちろん、はば単 単以外にもキクタン【中学英単語】高校入試レベル高校入試でる順ターゲット 中学英単語1800などのように使いやすい単語帳はたくさんあります。

基本的には自分が使いやすい単語帳を使ってOKです。

あわせて読みたい
単語の学習法についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
高校受験の英単語の覚え方【2021年入試から必要な英単語量は倍増します】

学習ステップ②文法の理解

英語学習の基礎固めとして文法を学習することは単語を覚えるのと同じくらい大切なことです。

文法問題を解くために必要な知識であることはもちろん、長文やリスニングから意味を正確に読み取るためにも文法知識は必要です。

文法の学習では、ひとつひとつの文法ルールを覚えて、問題を実際に解いて、使いこなす力を身につけることが大切です。

具体的には、ひとつひとつわかりやすくシリーズ(レベル★☆☆)ニューコース参考書シリーズ(レベル★★☆)中学総合的研究 英語(レベル★★★)などを使って学習するのがオススメです。

あわせて読みたい
文法の学習についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
【中学英語】英文法を覚えるための学習法4ステップを徹底解説!

学習ステップ③長文読解の練習

高校入試の英語で配点が高く、重要度が高い長文読解問題。

「長文読解が解けるかどうか=英語で高得点をとれるかどうか」といっても過言ではありません。

おすすめの英語長文の学習手順は次の通りです。

  • 時間を計って解く
  • 解答を確認する
  • 英文の全文訳を確認する
  • 満点取れるまで解きなおす
  • 英文の意味を確認しながら音読する

大切なことは同じ長文を何度も何度も繰り返し読むこと。
自力で解いたあとで、出題されている文章すべてが訳せるかどうかを確認。

訳の確認ができたら、もう一度解き直し→音読を繰り返す。

そのように同じ長文を何度もすることで、英語から意味を素早く正確に読み取る力を身につけていきましょう。

実際に、兵庫いぶき塾ではこのやり方で学習をすすめた多くの生徒が偏差値10以上のアップを果たしています。

使用する問題集は、兵庫県公立高校入試の過去問全国高校入試問題正解など最新の高校入試の問題を使用して行なうのがオススメです。

また、偏差値60以上の高校を目指しハイレベルの学習をしたい人は長文専用の問題集として英語長文レベル別問題集 1超基礎編 (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)をやってみるのもよいでしょう。

学習ステップ④リスニング問題の対策

実は、兵庫県の公立高校入試ではリスニングの配点が24点もあるんです。
ですが、リスニングをほとんど勉強せずに試験に挑む人が少なくありません。

英語の試験全体の4分の1もの配点であるリスニングを勉強せずに試験に行くことってなかなか危険です。

さらに最近では1回しか聞けない問題が出題されたり問題が難しくなっています。
そして、新課程ではリスニングの比重が高まっています。
そのため、これからさらに難易度が高い問題が出題される可能性があります。

試験までにリスニング対策は必ず行ないましょう。

それでは、リスニングの学習は何を使ってやるのがよいかというと、YouTubeがオススメです。
YouTubeには英語リスニングの学習に役立つチャンネルがたくさんあります。

その中でも、高校受験のリスニングには、”ケンドラ・ランゲージ・スクール”というチャンネルがおすすめです。

特に、「英語の耳を作る!リスニング訓練」っていう動画がめっちゃいいです。
聴き取って日本語を答える動画なので、それを掛けて毎日5分だけでも良いから練習してみてください。
合計3時間の教材なので、5分ずつやっても1ヶ月間学習できます。

学習ステップ⑤過去問・予想問題を使ったテスト形式演習

単語・文法・長文・リスニングと分野別の勉強を進めてきた総まとめとして過去問・予想問題を使用したテスト形式の演習を行ないましょう。

目安としては中3の冬休みからは過去問・予想問題の学習をスタートすること。
なので、冬までにはテスト形式演習までの単語・文法・長文・リスニングの学習を進めておきたいところです。

兵庫県公立高校入試のテスト形式の演習には英俊社の兵庫県公立高等学校 予想テストを使いましょう。

目安としては、週に1題か多くても2題。
少ないなーと思う人もいるかもしれませんが、1つ1つのテスト回をしっかり学習に活かすことが重要です。

・覚えられていなかった単語はないか
・理解できていない文法事項はなかったか
・長文に訳せない部分はなかったか

点数に一喜一憂するのではなく、解いた問題の中にわからない部分がなくなるまでやり直しを徹底することが大切です。

あわせて読みたい
過去問題集の選び方について詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
兵庫県公立高校入試の過去問題集選び方ガイド【おすすめの3冊を徹底比較】

今回のまとめ

兵庫県公立高校入試の英語の点数の傾向について

平均点は例年50点代真ん中くらいです。

そして80点以上取ってる受験生の割合が他の教科と比べて高いのですが、全体の4分の1の受験生は40点を取れていません。

得意と不得意がはっきり分かれる教科です。

実際は、偏差値60以上の上位校を受ける受験生の目標点は90点、偏差値50~60の中堅校を目指すのであれば70点以上を狙いたいところです。

兵庫県公立高校入試の英語で合格点をとるための学習法5ステップ

今回学習した学習法は次の5ステップです。

学習ステップ①単語の暗記
学習ステップ②文法の理解
学習ステップ③長文読解の練習
学習ステップ④リスニング問題の対策
学習ステップ⑤過去問・予想問題を使ったテスト形式演習

1つ1つの学習を徹底することで、90点以上を目指すことができる高い学力をつけられます。

今回の講義でお話した問題集

最後に今回の講義でお話しした問題集をまとめてご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。