成績が上がる「高校受験の英語の勉強法」を現役学習塾長が解説

「英語の勉強って、何をどうやって進めればいいのか全然わからない...」

「問題集や過去問を解いてきたのに、実力テストや模試の成績がなかなか上がらない...」

このような悩みを抱えている人に伝えたいのは、なんとなくワークや過去問を解くだけでは成績は伸びないということです。

その理由は、高校受験の英語では長文読解、リスニング、英作文、文法問題など、さまざまな形式が出題されるからです。

成績をしっかり上げるためには、英語の学習法を根本から見直し、効率的に進めることが大切です。

本記事では、英語の実力を着実に伸ばす方法をご紹介します。

本記事では、これらの戦略に基づいて、以下の内容を詳しく解説していきます。

志望校に合格するための効果的な英語学習法を知りたい方は、ぜひこの記事をブックマークし、最後までお読みください。

成績を上げるための確実な方法を見つけることができるでしょう。

高校受験の英語で出題される内容

まずは勉強法の具体的な解説に入る前に、高校受験の英語で出題される内容について確認しておきましょう

テストで実際にどのような問題が出題されるかを事前に把握しておくことで、これからの学習がどのように役立つのか理解できる様になり、学習効率を高められるでしょう。

今回は高校受験の英語で出題されることが多い5分野をご紹介します。

長文読解

高校受験の英語では、長文読解が頻出問題の一つです。

文章を理解し、設問に正確に答える力が求められます。

長文読解では、主に次のような要素が問われます。

高校受験で出題される長文読解問題のパターン

  • 内容一致問題
    文章の内容を正確に理解し、与えられた選択肢の中から正しいものを選ぶ問題。
  • 要旨把握問題
    文章全体の主旨や筆者の意見を読み取る問題
  • 語彙力問題
    文章中に出てくる語彙の意味を正しく理解できるかが問われる問題

これらの種類の問題が物語文や論説文、対話文など様々な英文から出題されます。

リスニング

リスニング問題では、英語の音声を聞いて内容を理解する能力が問われます。

実用的な英語を習得するという教育方針が取られるようになったことにより、近年リスニングテストの重要性が高まっています。

出題形式としては、以下のような問題が多いです。

高校受験で出題されるリスニング問題のパターン

  • 会話内容の把握
    短い会話を聞いて、その内容に関する設問に答える問題です。
  • 正しい選択肢を選ぶ問題
    リスニングを通して、指示に従って正しい選択肢を選ぶ形式です。
  • 短文や長文の聞き取り
    短い文章や会話文を聞き、要点をつかんで質問に答える問題です。

リスニングも受験前にはしっかり対策を立てて学習を進めておきましょう。

リスニングは、どのように勉強すればいいかわかりにくいと感じている受験生が多いようです。

そのため、リスニング問題はきっちり学習できれば他の受験生とグッと差を付けられる箇所でもあります。

リスニングの勉強の仕方については後程詳しく解説します。

英作文(ライティング)

高校受験の英作文では、与えられたテーマや状況に応じた英文を書く力が求められます。

高校受験で出題される英作文の出題パターンには下記のようなものがあります。

高校受験で出題される英作文(ライティング)問題のパターン

  • 和文英訳問題
  • 自由英作文問題
  • 会話文に当てはまる文を書く問題

英作問題は都道府県や学校によって出題形式が大きく異なるため、志望校の出題傾向に合わせた準備をすることが大切です。

文法問題

文法問題は、従来の高校入試では重要な位置を占めていましたが、近年は減少傾向にあります。

とはいえ、基本的な文法知識は、長文やリスニングの内容を理解する際や、ライティングを正確に行うためにも重要であるため、今後も文法は十分に学習する必要があります。

文法問題が出題される場合は、並び替え問題や、文に適した形に語形を変化させる問題空欄補充の問題などの形式が出題されます。

スピーキング

(画像引用元:NHK「英語「スピーキングテスト」実施 都立高校入試に約7万人が参加」

スピーキングテストは、一部の私立高校や国際系の学校などで実施されることがあります。

また、東京都の公立高校では2024年春の入試からスピーキングテストを実施

面接官との対話や与えられたトピックについて話す形式が多く、英語でのコミュニケーション能力が評価されます。

最近の中学では実用的な英語を身につけることを目標としているため、今後は東京都以外でもスピーキングテストが導入される可能性はあります。

高校受験の英語で成功するための基本戦略

高校受験の英語はやみくもに勉強してもなかなか成績は上がりません。

それは、長文読解やリスニング、英作文など、出題範囲が広いからです。
また、それらを攻略するためには単語や文法の知識が必要で、英語の成績を上げるためには学ぶべき内容が多岐にわたることも成績が上がりにくい理由の一つです。

様々な要素を学習しないといけないため、しっかり作戦を立てて、取り組まなければ行けません。

「英語の成績を伸ばしたい!」と考えている受験生は以下の5つの戦略を理解した上で学習しましょう。

それぞれ詳しく解説します。

戦略①単語と文法をしっかり身につけるのが最優先

高校受験の英語で成功するためには、まず単語と文法をしっかり固めることが最優先です。

英語の基本である単語力と文法力が身についていないと、長文読解やリスニング、英作文など他の分野で高得点を取ることが難しくなります。

単語は、文章の理解を助け、正確な意味を捉えるために不可欠です。

また、文法が理解できていないと、文章の構造が分からず、正しく読み解くことができません。

料理に例えると、、、単語は英語の材料

英単語は、英語学習において料理の材料にあたります。

材料が揃っていなければ料理を作ることができません。
同様に、英語も、まずは必要な単語が頭に入っていないと理解できませんし、文章を作ることもできません。

単語力をしっかりとつけることで、英語という料理の基本的な材料を準備している状態になります。

料理に例えると、、、文法は英語のレシピ

一方、文法は料理のレシピにあたります。

材料だけが揃っていても、レシピがなければ美味しい料理を作ることはできません。

文法は、英単語を正しい順序で並べ、意味の通る文章を作るためのルールです。

つまり、英単語という材料に、文法というレシピを使うことで、美味しい英語の文章を作ることができるのです。

戦略②単語と文法を活かして長文読解力を鍛える

単語力と文法力がある程度固まったら、その知識を活用して文章を読み解く長文読解力を強化していきます。

長文読解では、単語や文法の知識を総合的に使って、文章全体の意味を理解する力が試されます。

裏を返せば、単語や文法がしっかり学習できていない状態で長文を読んでも、内容を全く理解できないということになります。

多くの高校受験では、一文ずつ訳していけば文章の意味が理解できないことはほとんどありません。単語と文法がしっかりと定着していれば、長文もスムーズに訳せるでしょう。

学習のペースとしては偏差値60以上の高校を目指すなら、中学3年生の夏休みまでに単語と文法の学習を終え、秋から長文読解の学習に移行したいところです。

英語が苦手な受験生も、受験の3か月前くらいまでには単語と文法の学習を終え、受験3か月前には長文の学習に進んでいきたいところです。

戦略③リスニングは毎日取り組み、聴くことに慣れる

リスニングは、他の分野と同様に毎日コツコツ取り組むことが重要です。

リスニングに慣れるためには、英語の音に耳を慣らすことがポイントです。

リスニング力は、短期間で急に伸ばすのが難しい分野ですが、継続的な練習によって確実に成果が現れます。

おすすめは「ながら聴き」です。

朝の支度をしている時間や夕方の何気ない時間など、ちょっとしたすき間時間に音源を流して英語の音声を聞く習慣をつけることで、自然と発音やイントネーションに慣れ、リスニング力を向上させていきましょう。

戦略④過去問に取り組むのは文法の全範囲を学習してから

過去問演習は非常に重要ですが、文法の基礎が固まっていない段階で取り組むと、十分な効果を得ることができません。

具体的に言うと、多くの中学校では3年生の後半に「関係代名詞」という重要な文法を学習します。

高校受験の長文問題では、この関係代名詞が頻出であり、その理解が合否に直結する場合もあります。

そのため、過去問には、「関係代名詞」など中学校の文法をすべて学習してから取り組むことをおすすめします。

まずは文法の全範囲を学習し、基本的な知識を確実に身につけてから過去問に挑戦することで、より効果的に学習を進めることができ、成績向上にもつなげられます。

戦略⑤過去問だけの勉強はNG!分野別の学習と並行して進める

高校受験では、過去問だけに頼った勉強は避けるべきです。

過去問を解くことは、試験形式に慣れたり、現状の学力を測ったりするためにとても有効な学習メニューです。

しかし、過去問だけでは苦手分野の克服は難しいかもしれません。
過去問で見つけた弱点を、分野別の学習で補強していくことが重要です。

文法やリスニング、長文読解など、分野ごとに重点を置いた学習を並行して進めることで、試験本番までに苦手な分野を克服できるでしょう。

高校受験の英語の7大分野別勉強法

ここからは、高校入試に向けた英語の各分野別の勉強法を紹介します。

以下の7つの要素に分け、それぞれの具体的な取り組み方を詳しく解説します。

何度も見直して、ぜひ活用してください。
このページをブックマークしておけば、繰り返し確認することができます。

単語・熟語の勉強法

英単語は英語力の基礎。

長文もリスニングも内容を理解するためには単語力が不可欠です。

高校受験に出題される単語は、学習指導要領で定められている1600〜1800語程度が基準。
上位校を受験する場合は2000語以上の単語力が求められる場合もあります。

単語や熟語は、高校受験合格のカギを握るといっても過言ではありません。

ここでは、効率よく単語・熟語を覚えるためのおすすめの勉強法を紹介します。

単語帳を活用する

単語帳は、効率よく単語を覚えるための優れたツールです。

高校受験に向けたおすすめの単語帳としては、「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800」や「ランク順中学英単語2000」などが挙げられます。

単語帳を使う際は、日本語を見て英語が書けるまでやりこむのが目標。

さらに、覚えられていない単語にはチェックを入れて進捗を管理。どんどん覚えていきましょう。

単語カードを作成して反復学習する

単語カードを作成して反復学習するのも効果的な方法です。

単語カードを使うメリットは、コンパクトなサイズで持ち運びができるため、通学時間やちょっとした隙間時間に復習ができることです。

単語カードの作り方は、片面に英単語、裏面に意味や例文を書くシンプルな方法で十分です。

カードをランダムにシャッフルして学習することで、どの単語にも素早く反応できるようになり、本番でも落ち着いて単語を思い出すことができます。

声に出して発音しながら五感を使って覚える

英単語を覚える際、声に出して発音することで、記憶の定着がさらに効果的になります。

単語は、実際に発音することで音と意味が結びつき、記憶に深く刻まれます。

また、目で単語を見るだけでなく、発音を耳で聞き、口で発声し、さらに手で書くことで、五感をフルに活用して学習できます。

既に覚えられた単語も、定期的に発音をして確認することで、記憶が確実に定着していきます。

文法の勉強法

英文法は、英語の文章におけるルールです。

文法を理解していないと、文章の構造がつかめず、長文やリスニングから正確に内容を読み取ることができません。

また、最近は文法問題の出題が減少傾向にあるものの、依然として文法問題を出題する高校も少なくありません。さらに、英作文が出題される高校では、文法の誤りが大きな減点につながります。

文法は「理解すること」と「使いこなすこと」の2つを意識した学習を行ないましょう。

具体的な勉強方法をご紹介します。

スタディサプリや参考書で文法ルールを身につける

まずは、文法のルールをしっかりと身につけましょう。

教科書や参考書を使って、理解し、覚えていきましょう。

中学生
中学生

教科書や参考書を読むのが苦手なんだけど・・・。

たしかに、参考書を読んで勉強を進めていくのが苦手な中学生は少なくありません。

そうした中学生におすすめなのが「スタディサプリ中学講座」です。

スタディサプリでは、プロの講師がわかりやすい動画授業で、文法の重要なポイントを効率よく教えてくれます。

不定詞や関係代名詞などの難解な文法も、スタディサプリでは授業形式で丁寧に説明してくれます。

スタディサプリの授業なら参考書を読むよりも効率よく学ぶことができるでしょう。

また、スタディサプリでは何度でも同じ授業を見直すことができるのが大きなメリット。

あの文法はどういう意味だったっけ?」と思ったときに、何度でも見返して復習できます。

月額2,178円で見放題なので、参考書を数冊買うよりも安く学習できます。

2週間無料体験ができるので、その2週間で学びきってしまうと言うのも一つの手です。

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文法問題集で使いこなす力をつける

問題集を使って文法問題を解くことで、自力で問題を解く力をつけていきましょう。

スタディサプリで理解ができたら、「ニューコース問題集」などの文法問題集を活用して問題を解く練習を進めましょう。

単語と文法ができるようになれば長文も読めるようになってきます。
ここまでの段階が学習できていれば、偏差値50台後半くらいは取れるようになっているはずです。

ここから長文やリスニングといった応用的な学習に進むことで、偏差値60以上を目指せます。

長文読解の勉強法

高校受験の英語で最も配点が高いのは多くの場合が長文読解です。

したがって、長文問題で高得点を取れるかどうかが合否を左右する重要なポイントとなります。

とはいえ、長文問題の学習は、単語と文法の学習が進んでから取り組むようにしましょう

というのも、単語や文法が全く理解できていない状態で長文を読んでも、わからないことだらけで勉強が思うように進まないからです。

兵庫いぶき塾では、公立トップ高に合格する受験生は、単語と文法を夏休みにしっかり学習をして、秋から長文読解の学習に取り掛かっていくようなスピードで学習していきます。

長文読解の具体的な勉強法は次のとおりです。

長文問題集を使って演習

中学 英語長文 標準問題集」(偏差値50~60向け)や「英語長文テーマ別 難関攻略30選」(偏差値60~向け)など、志望校のレベルに合った受験用長文問題集を使って、長文読解の問題演習を行いましょう。

長文問題を解くときは、以下のポイントを意識するとより効率的に学習できます。

長文問題の学習の進め方

  1. 自力で解く
  2. 覚えていなかった単語は覚える
  3. 訳し方がわからない文は訳し方を調べる
  4. 間違えた問題は解答根拠がわかるまで解説をよく読む
  5. 自力で解けるようになるまでやり直す
  6. 学習した長文は音読を繰り返す

長文問題を解く際は、まず自力で挑戦し、理解できていない部分を把握すること。

知らない単語や推測した単語はその都度覚え、文法や文構造が理解できない場合は参考書で確認しましょう。

間違えた問題は解答の根拠をしっかりと理解するまで解説を読み込み、何度でもやり直して弱点を克服します。

また、解いた長文は繰り返し音読して復習し、速読力やリスニング力の向上を図りながら、単語や文法の定着を深めることが重要です。

スタディサプリは長文読解の学習にも有効

スタディサプリは長文読解の勉強にも有効です。

長文問題を解いた後に動画で詳しく解説してくれるのがスタディサプリを使う最大のメリット。

問題集の解説だけでは理解しづらい」という受験生に特におすすめで、授業形式の動画を通して、問題の解き方や長文の訳し方をしっかり理解できるでしょう。

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リスニングの勉強法

近年の高校受験では、リスニングの重要度が増してきています。

例えば、兵庫県の公立高校入試では、リスニングの配点が24点もあり、全体の4分の1を占めています。

また、音声が一度しか流れないなど、問題の難易度も上昇しています。

リスニングの重要度が増してきたのは、実用的な英語を身につけるという教育方針が採用されるようになったことが大きな要因です。

受験前にはリスニング対策を十分に行うべきですが、リスニング対策をあまりせずに本番に挑む受験生が少なくありません。

では、なぜリスニング対策をしないのか?

その理由には、次の3つが考えられます。

高校受験生がリスニング対策を疎かにしてしまう理由3つ

  1. リスニングを軽視している
  2. リスニングの練習方法がわからない
  3. 対策に時間がかかると思っている

リスニングの練習方法は、確かに学校では学ぶ機会が少なく、対策に時間がかかるという印象があるかもしれません。

しかし、ここで紹介する方法を使えば、毎日10〜15分ほどの練習を続けるだけでも、十分な効果が期待できます。

YouTubeを使って短文トレーニングをする

ケンドラ・ランゲージ・スクールの英語の耳を作る!リスニング訓練

リスニング学習のおすすめはYouTubeでの学習。

特に、ケンドラ・ランゲージ・スクールの「英語の耳を作る!リスニング訓練」という動画は、これからリスニング学習をしたい中学生におすすめ。

もし上記の動画が難しく感じるなら、より取り組みやすい初級者向けのバージョンも用意されているので、そちらから始めると良いでしょう。

この動画の優れた点は、中学生にも無理のないレベルの英文を1文ずつ英語と日本語で確認できるところです。

市販のリスニング教材は、主に英検などの試験対策に特化しており、問題形式に沿った内容が多いです。

しかし、ケンドラ・ランゲージ・スクールの動画では、一文ずつ英語と日本語が繰り返される形式なので、英語の音声を聞き取りながら意味を理解する練習に最適です。

練習の手順としては次のやり方がおすすめです。

リスニングの練習の手順

  1. 英語を聞いて日本語に直す
  2. シャドーイング
  3. ディクテーション
英語を聞いて日本語に直す

最初に、動画の英語部分を聞き、頭の中で素早く日本語に直してみましょう。

わからない単語やフレーズがあれば、動画内で日本語の翻訳が表示されるので、確認しながら進めることができます。

英語の意味を素早く理解する力がつき、英語を聞くことへの抵抗感が少しずつ減っていきます。

シャドーイング

次に、シャドーイングの練習を取り入れてみましょう。

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、ほんの少し遅れてそのまま声に出して繰り返す練習法です。

シャドーイングの練習をすることで、英語のリズムや発音に慣れることができます。

最初は難しいかもしれませんが、短い文から始めることで徐々に慣れていくことができるでしょう。

ディクテーション

ディクテーションは、英語の音声を聞いて、そのまま書き取る練習です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、単語の発音や文の構造を把握するのに非常に効果的です。

動画の再生速度を調整しながら、ゆっくりと確実に聞き取れるように練習していくと、リスニング力が飛躍的に向上します。

これらをすき間時間に毎日10分から15分程度取り組むだけで、リスニングの力は身につくでしょう。

リスニングの問題演習はスタディサプリで

YouTubeで英語から日本語への翻訳力が身についてきたら、スタディサプリで腕試しをするのがおすすめです。

スタディサプリのリスニング講座は、問題が出題されるだけでなく、解説を動画で受けられる点が市販の問題集にはない大きな利点です。

文字だけでは理解しにくい「どうやって聞き取れば良かったのか?」といった部分も、動画形式の解説でわかりやすく学べるので、リスニング対策にもスタディサプリは使いやすいです。

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英作文(ライティング)の勉強法

近年、実用的な英語の修得が重要視されてきているため、英作文の問題は今後ますます重要度が増していく可能性があります。

英作文の対策は、文法や単語の知識身につけてさらに自分が伝えたい事柄を的確に表現する力を高めることが求められます。

効果的な勉強法を紹介します。

基本文法と語彙を確実に身につける

英作文を上達させるためには、まずは文法と語彙の知識が欠かせません。

この記事で紹介してきた方法で、単語力と、正しい文法ルールを身につけましょう。

過去問や予想問題を繰り返し解く

英作文の学習は過去問が効果的です。

というのも、英作文といってもいろいろなタイプの問題があるからです。

高校受験で出題される英作文(ライティング)問題のパターン

  • 和文英訳問題
  • 自由英作文問題
  • 会話文に当てはまる文を書く問題

実際の問題形式に慣れることで、様々な問題の出題パターンになれることが大切です。

おすすめは、「全国高校入試問題正解 分野別過去問」のような、受験問題がたくさん載っている問題集を使って英作文の問題を練習すること。

実際に入試で出た問題を解くことで、試験の傾向を把握し、どのような形式の英作文が出題されるかを理解できます。

添削指導を受ける

英作文の勉強の注意点は、『丸付け』が難しいこと。

英作文には一つの決まった答えが存在しないため、自分の書いた文章が正しいかどうかを判断するのが難しいです。

正しいと思っていたものが文法的に間違っていたり、逆に誤りだと思っていたものが実は正しかったりすることもよくあります。

そのため、英作文の学習においては、添削を受けることが非常に有効です

学校や塾の先生に添削がお願いできる場合は、先ほど紹介した「全国高校入試問題正解 分野別過去問」等の問題の添削をお願いしてみましょう。

気軽にお願いできる先生がいないという場合には、添削を受けられる通信教材の活用がおすすめ。

英作文の添削が受けられる通信教材

特におすすめなのは「進研ゼミ中学講座」です。

進研ゼミ中学講座の教材の「合格力UP!ワーク&添削」では、英作文の添削指導を受けることができます。

進研ゼミ中学講座の合格力UP!ワーク&添削

赤ペン先生が個別に添削し、どの部分が間違っているか、どう修正すれば良いのかを詳しく解説してくれます。

スピーキングの勉強法

東京都立高校では、2022年度から中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)が導入されています。

対象は都内公立中学校の3年生で、11月下旬に実施されます。

テストはタブレットを使用し、英文の読み上げや質問への応答、自分の意見を述べるなどの4つのパートで構成され、20点満点で評価されます。

現在、東京都以外の地域ではスピーキングテストは導入されていませんが、今後、実用的な英語を目指す中で導入が拡大する可能性があります。

都立高校のスピーキングテストとは

東京都教育委員会が実施した令和5年度の中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果について、以下にまとめます。

ESAT-Jの概要

  • 対象:都内公立中学校の3年生全員
  • 実施時期:11月下旬(予備日は12月中旬)
  • 方式:タブレット端末とイヤホンマイクを使用し、解答音声を録音
  • 配点:20点満点(受験の総合得点1020点中)

ESAT-Jは4つのパートで構成されています。
Part Aが英文の読み上げ、Part Bが質問への応答、意図の伝達、Part Cがストーリーを英語で話す、Part Dが自分の意見を述べる問題です。

テストは「コミュニケーションの達成度」「言語使用」「音声」の観点から分析され、A〜Fの6段階で評価されます。A〜Fの評価が20点満点で下記のように換算されます。

評価スコア入試換算点分布(%)
A100〜8020点25.3%
B79〜6516点29.2%
C64〜5012点26.0%
D49〜358点11.9%
E34〜14点6.5%
F00点1.1%
東京都立高校のスピーキングテストのスコアと入試換算点

オンライン英会話を活用する

オンライン英会話は、スピーキング力を鍛えるのに非常に効果的です。

ネイティブ講師やバイリンガル講師との会話を通じて、実際のコミュニケーションスキルを向上させることができます。特にESAT-Jでは、スムーズに意見を述べる力が問われるため、会話の練習は欠かせません。

15〜30分程度の短いレッスンを週に数回行うだけで、スピーキング力は着実に向上します。

おすすめは「学研のオンライン英会話 kimini」です。

受験直前期の勉強法|過去問の使い方

過去問を演習することで、試験形式や時間配分に慣れたり、自分の学力を測ることができます。

だいたい受験の2か月前くらいからは過去問演習に取り掛かるようにしましょう。

高校受験に向けて、過去問を効果的に活用するための勉強法を紹介します。

過去問を解き始めるタイミング

過去問に取り組むのは、まず文法範囲の学習をすべて終えてからにしましょう。

英語の文法は、出題範囲が広く、基礎がしっかりしていないと、過去問を解いても十分に理解ができません。

文法や単語がしっかりと覚えられてた段階で、過去問に移るようにしましょう。

過去問の効果的な活用法

過去問演習の手順は以下の通りです。

リスニングの練習の手順

  1. 自分で時間を計りながら解く
  2. 答え合わせを正確に行う
  3. 理解できなかった部分は解説をじっくり読む
  4. 間違えた問題だけを解き直す
  5. もう一度時間を計って、満点を目指して再挑戦する英語を聞いて日本語に直す

過去問演習と分野別の勉強は並行しよう

過去問を解いている期間も、各分野の学習を並行して進めることが重要です。

過去問は弱点を見つけるツールなので、見つかった弱点は分野別の学習に取り組んで、克服していくことが必要です。

過去問を通じて、文法やリスニング、長文読解などの分野における弱点が明らかになるでしょう。

これらの弱点を克服することで、今まで解けなかった問題にも対応できるようになり、学力が向上していきます。

過去問を解いて見つかった弱点は、該当する分野の学習に戻って克服しましょう。

高校受験の英語に関するよくある質問

ここからは、高校受験の英語に関するよくある質問にお答えしていきます。

高校受験に合格するための勉強時間の目安ってどれくらい?

目指している学力のレベルや、現状の成績などによって勉強時間は大きく変わる物です。

とはいえ、「勉強をやり過ぎて失敗する」ということはないので、受験生にはできる限り多くの時間を確保して学習に取り組んでほしいと思います。

参考として、兵庫いぶき塾の中3の生徒の勉強時間を紹介します。

兵庫いぶき塾の受験生の勉強時間

  • 平日
    17時に塾に来て、18時30分まで勉強。
    1時間の夕食休憩を挟み、19時30分から22時まで再び勉強します。
    1日あたり、約3時間30分の勉強時間です。
  • 土日
    朝9時30分から夜22時まで勉強。
    昼食と夕食休憩をそれぞれ1時間と小さな休憩は1時間に10分程度を目安に取ります。
    1日当たり、約10時間の勉強時間です。

高校受験のために塾に通うべき?

英語の学習方法に悩んでいる受験生にとって、塾に通うことは非常に有効だと言えるでしょう。

塾に通う利点は、単に受験対策の授業を受けられることだけに限りません

学習全般のサポートを受けられることが、塾通いの最大の利点と言えるでしょう。

塾では、受験に必要な学習内容を具体的に示してくれるため、「何を学ぶべきか」といった悩みが解消されます。さらに、効率的な学習方法や優先して取り組むべき単元について指導してくれるため、無駄なく学習を進めることが可能です。また、塾によっては、個別に進捗状況を管理し、生徒一人ひとりに合った学習計画をアドバイスしてくれるところもあります。

逆に、こうした授業以外のサポートしてくれない塾に通うことはあまりおすすめません

塾選びの際には、全般的なサポートが受けられるかどうかを判断基準にすると良いでしょう。

高校受験のために英検は取った方がいい?

高校受験において英検を取得すると、さまざまなメリットがあります。

たとえば、高校によっては、英検の資格を持っていることで入試で加点される場合があります。

また、一部の私立高校では、英語試験が免除されたり、特別選抜枠が設けられるなど、英検取得者に対する優遇措置が取られていることもあります。

高校受験において高く評価される検定級の基準は、英検3級以上です。

中学3年生の後半は、受験も近づき英検のために勉強時間を確保するのが難しくなるため、中学3年生の夏休みまでに英検3級の取得を目指すとよいでしょう。

まとめ

高校受験の英語では、長文読解やリスニング、英作文、文法、スピーキングといった幅広い分野から出題されます。

英語の成績を向上させるために意識しておきたい基本的な戦略を5つ紹介しました。

そして、7つの分野それぞれの勉強法を紹介しました。

単語・熟語の勉強法・・・英単語は英語力の基礎となります。

英文法の勉強法・・・英文法は、英語の文章におけるルール

長文読解の勉強法・・・最も配点が高いのが長文

リスニングの勉強法・・・近年の高校受験では、リスニングの重要度がUP

英作文(ライティング)の勉強法・・・今後さらに英作文の問題が重要になる可能性

  • 基本文法と語彙を確実に身につける
  • 過去問や予想問題を繰り返し解く
  • 添削指導を受ける
  • 添削指導は進研ゼミ中学講座がおすめ

スピーキングの勉強法・・・東京都立高校で2022年度から導入。

  • 日常的に英語を話す機会を作ることが大事
  • オンライン英会話を活用する

受験直前期の勉強法|過去問の使い方

  • 過去問に取り組むのは、文法範囲の学習をすべて終えてからが理想です。
  • 過去問で見つけた弱点は、分野別の勉強に戻って克服する。