
学校の定期テストや実力テストでは平均点が取れず、模試の偏差値が50以下。
何をすべきかわからないまま英語の勉強が後回しになったり、成果が出ない勉強を続けてしまっている人は少なくありません。
これまでに英語が苦手で困っている多くの中学生を指導してきました。
今回紹介する方法で学習することで成績はどんどん上がります。
偏差値30だった多くの中学生が偏差値50以上へと成績アップをやり遂げています。
- 英語の苦手を克服する解決策
- 英語が苦手な中学生のための学習法3ステップ
- 知識ゼロから中3最後の内容までを復習するのに掛かる期間
今回ご紹介する方法で英語の苦手意識を克服していきましょう!
目次
英語の苦手を克服する解決策は文法の一点突破です
結論から言います。
英語の苦手を克服する方法は文法を中1内容からやり直すことです。
偏差値30台・40台の人は単語も長文もリスニングもやる必要はありません。
「入試に出る読解やリスニングはやらなくても大丈夫?」と心配になる人もいるかもしれません。
ですが、まだやらなくていいです。
文法が仕上がっていない状態で長文やリスニングの問題演習はやっても意味がないからです。
長文やリスニングでは、文法の知識を使って意味を読み取ります。
文法が理解できてない状態での読解は単語を適当に拾い読みしているだけです。
文法が理解できていないと長文は理解できません。
学力の低い受験生は単語を拾い読みしているだけ。
入試問題を作っている人は、そういうことは理解した上でテストを作っています。
なので、単語の拾い読みでは理解ができない文章をあえて出題するのです。
He made me happy.
この文を、きちんと訳せますか?
He・・・彼が
made・・・作る
me・・・私を
happy・・・幸せ
「彼が私を作って幸せ」と訳してしまう人は少なくないですね。
残念ながら、不正解です。
正解は「彼は私を幸せにした」です。
この文の中には、「make(人)(形容詞)=(人)を(形容詞)にする」という文法が含まれています。
この文を訳せ!と問題を出題している人の気持ちを考えてみましょう。
「make(人)(形容詞)」の文法を知っているかどうかが問われているんです。
こういうのが入試の長文の中にたくさん盛り込まれているのです。
「文法なんか要らない」を言えるのは英語に囲まれた生活をしている人だけ
たしかに文法を理解せずに、英語の意味を読み取れる人はいます。
アメリカやイギリスの子どもたちは、たぶん文法なんか知らないでしょう。
でも読んで・聞いて・話している。
それを見ると「文法なんか要らないのでは?」と感じてしまうのですが、それは違います。
文法を知らなくても英語が理解できる人に共通しているのは経験値がものすごく高いということがほとんどだからです。
簡単に言うと産まれたときからずーっと英語の中にいれば、勝手に身につくと言うこともあるんです。
そう、僕らにとっての日本語のように。
「文法なんか要らない」を言えるのは英語に囲まれた生活をしている人だけです。
でも、現時点で英語を苦手としている人はそうじゃない。
経験だけでフォローするのは不可能です。
そのため、体系的に英語を理解する必要があるんです。
文法を理解して、覚えて、使う。
そのような学習をしていく必要があります。
結論、偏差値50以下の人は「文法をやり直す」のが英語苦手克服への最短ルートです
結局、文法が理解できてないと訳せない文が入試の長文ではバンバン出てきます。
長文をやる前に文法をやるべきだと言うことが理解してもらえたと思います。
英語の偏差値が50に届くまでは文法の復習を終わらせることに力を一点集中しましょう。
長文やリスニングの学習はそれからでも十分です。
英語が苦手な中学生のための文法学習3ポイント
英語が苦手な中学生のためのが取り組むべき勉強は次の3ポイントです。
- ポイント①基本単語を400個覚える
- ポイント②文法を中1内容からやり直す
- ポイント③単語は文法学習で出てきた物を覚える
ひとつひとつ順番に説明していきます。
ポイント①基本単語を400個覚える
そう思われるかもしれません。
ですが、まず単語を400個覚えてください。
覚えるべき単語は英語漬け.comというサイトの中学1年生で習う英単語です。
このサイトにおける中1の単語400個というのは、文法の学習を行なうために最低限知っておかないといけない単語です。
文法を学習するためにこの400個だけは覚えてないと「どうにもならない」っていうやつです。
ゲーム感覚で単語が覚えられるので、10問単語テストや10問チャレンジを何度もやって覚えましょう。
ポイント②文法を中1内容からやり直す
単語が覚えられたら中1内容から文法に取りかかってください。
文法の学習に使うのは、「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズです。
これを中1から1日1章ずつ学習してください。
文法をノートにまとめる
そして、文法をノートにまとめていきます。
ノートの左のページには英語、右のページには日本語訳を書いていきます。
そのときに解説を書き込んで、理解を深めましょう。
あとからノートを見て、それだけで学習した内容が思い出せるというのが理想です。
イメージはこんな感じです。
問題は満点合格がノルマ!
ノートに文法をまとめられたらひとつひとつわかりやすく。の問題を解いていきましょう。
途中区切りとなる部分で、上記のような復習テストというページが出てきますが、これは満点合格。
満点取れなかったらやり直しましょう。
知識を積み上げていくのが目的です。
中途半端に1回やって覚えてなかったというのでは意味がありません。
満点が取れるまで何度もやり直すようにしましょう。
ポイント③単語は文法学習で出てきた物を覚える
文法の復習を進めている中学生からこういった質問をよくもらいます。
文法の学習をする中で、さらに単語を学習する余裕があるのであれば取り組んでください。
単語の学習のしかたはこちらの講義を参考にしてみてください。
→高校受験の英単語の覚え方【2021年入試から必要な英単語量は倍増します】
ですが、英語が苦手な中学生がやるべきことは、まずは文法を一点突破することです。
一日でも早く文法知識を身につけて、そのあとで長文やリスニングの問題演習を始めることが大切です。
そのため、単語の暗記は後回しでOKです。
文法の勉強をしていくときに知らなかった単語だけつまみ食いしていくようにしましょう。
その際に使うのは単語カードです。
4ヶ月あればゼロから中3最後の内容まで復習が可能です!
- 中1:50章+復習テスト10題
- 中2:47章+復習テスト9題
- 中3:35章+復習テスト7題
これがひとつひとつわかりやすく。シリーズの構成です。
中1は1日2章ペースで1ヶ月、中2・中3は1日1章ペースで進めたとしても中2と中3合わせておよそ3ヶ月といったペースで進められると思います。
(もう少し早くやれそうですが・・・)
4ヶ月ですよ。
たったの120日で中3最後まで復習することができるんです。
まとめ
英語が苦手な中学生がやるべきことは文法の一点突破だと言うことをご紹介しました。
もちろん文法の学習をしたあとで、単語・長文・リスニングなどの勉強を補強する必要はあります。
ですが、知識ゼロからでも4ヶ月きっちりやれば偏差値50までは十分に達成可能です!
- 英語の苦手を克服する解決策は文法の一点突破です
-
- 文法が理解できていないと長文は理解できません。
- 「文法なんか要らない」を言えるのは英語に囲まれた生活をしている人だけ
- 偏差値50以下の人は「文法をやり直す」のが英語苦手克服への最短ルートです
- 英語が苦手な中学生のための文法学習3ポイント
-
- ポイント①基本単語を400個覚える
- ポイント②文法を中1内容からやり直す→使うのは「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズです
- ポイント③単語は文法学習で出てきた物を覚える
- 4ヶ月あれば中3最後の内容まで復習が可能です!
ぜひ取り組んでみてください!