
みなさんこんにちは
兵庫いぶき塾の塾長の篠原です。
今回は、兵庫県公立高校入試の国語についてお話していきます。
1つ目:兵庫県公立高校入試国語の基礎知識
2つ目:近年、国語が難化していっている理由
3つ目:合格点を取るための具体的な学習法
今回の記事ではこれらについて説明していきたいと思います。
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兵庫県公立高校入試国語の基礎知識
それでは早速、兵庫県公立高校入試国語の基礎知識として平均点、80点以上取った受験生の割合、2020年の得点分布率を見ていきたいと思います。
これらを知ることで、実際の志望校合格には何点くらいが目標で、受験までにどんな勉強をすればいいかのプランニングにつながっていきます。
☑ここ3年間の国語の平均点は以下のとおりです。
2018年:60.0点
2019年:57.4点
2020年:48.5点
☑80点以上を取った人数の割合は以下の通り。
2018年:11.6%
2019年:7.0%
2020年:2.9%
☑2020年の得点分布率は、以下の通りになっています。
0~19点:2.3%
20~39点:28.7%
40~59点:43.7%
60~79点:22.4%
80~100点:2.9%
平均点は2017年から見てみると68.1点、60.0点、57.4点、48.5点と下降。
80点以上の人数割合も24.2%、11.6%、7.0%、2.9%とどんどん減っています。
私自身、国語は「しっかり学習すれば比較的楽に高得点を取れる教科だ!」って僕も何年か前までは指導していました。
ですが、もうそれは昔の話です。
近年国語が難化している2つの理由
では近年、なぜ、このように国語の点数が下がっていっているのかについて考えていきます。
近年国語が難化しているのには2つの理由があります。
難化の理由①読解問題の設問がややこしくなった
国語の難化が進む理由の1つ目が読解問題が難化していることです。
国語の長文の長さ自体は、ここ数年でそんなに大差がないと思います。
ですが、設問が年々難しくなっています。
実際には2020年度の入試問題では大問5の論説文では内容理解の正答率が4割を切るものが問5・問7・問8と多く、論説文の読解を解けていない受験生が多いことがわかります。
当たり前のことですが、しっかり学習を重ねていかないとテストで点数を取ることは難しいと思います。
さらに、学校の授業では教科書の文章を丁寧に何回かの授業で精読していくということが多く、試験の短い時間で文章を読んで問題に答えるということはほとんどしていないと思います。
ですが、入試では短い時間で文章を読んで問題を解く必要があります。
しっかり、それに備えた対策が必要です。
難化の理由②資料の読み取り問題の増加
国語の難化が進む理由の2つ目が資料の読み取り問題が入試に組み込まれたことです。
2020年度の大問1では、学校新聞の記事とグラフ、アンケート結果の表などから情報を読み取る問題が出題されました。
そして、その中でも問4が正答率9.1%で2020年度の問題の中で一番正答率が低かったです。
こういった資料の読み取り問題の出題の増加には、新指導要領であったり、大学入試改革などが背景にあります。
というのも、新指導要領や大学入試改革では「実用的な知識」を学ぶことを目的に大きく転換するからです。
そのため、近年の入試問題の傾向はこれからも変わらないと思います。
これも学校の授業では日ごろあまり取り組んでいないような問題です。
しっかり、対策が必要です。
古典と漢文にもしっかり取り組みましょう
このように、読解問題の難化・資料の読み取り問題の増加が兵庫県公立高校入試の国語の問題の難易度のアップに繋がっています。
また、古典や漢文はここ数年で問題が特に難しくなったという印象はありませんが、多くの受験生にとって、対策をせずに解けるものではありません。
ですので、実際の受験勉強を行う際には読解問題・資料の読み取り問題・古典漢文の問題、この3つの問題形式に意識して取り組む必要があります。
では、実際に勉強をどのように進めていくかについてお話していきます。
合格点を取るための具体的な学習法
兵庫県公立高校入試の国語で合格点を取るための具体的な学習法は以下の3つです。
②最新の入試問題を解く練習をする
③兵庫県公立高校入試予想テストを使って最終調整
1つ1つ詳しくお話していきます。
読解問題と古文・漢文の基礎固め
兵庫県の公立高校入試でしっかり点数を取るためにまず第一にやるべきことは、読解問題と古文・漢文の基礎固めです。
具体的な進め方は、旺文社の高校入試とってもすっきりの読解と、高校入試とてもすっきり古文漢文の2冊をやることです。
"とてもすっきり"をやり、実際の過去問や入試問題形式の演習に移る前に読解問題の演習に慣れ、古文漢文の全体の概観を掴みましょう。
これは読解が95ページ、古文漢文は79ページの問題集です。
できるだけ短期間でサクッとやっていってほしいと思います。
そして、この問題を解く中で覚えられていない漢字・古文単語・古文や漢文の文章の規則などは、ノートにまとめていってほしいと思います。
そして、そのノートにまとめたことは何度も読んで覚えるようにすべきです。
入試傾向に合った最新の入試問題を解こう!
入試問題の傾向というのには流行があります。
そのため、読解問題・資料の読み取り問題・古典漢文の問題という3つの問題形式を学習するために、古い過去問を解くよりも最新の入試問題を解くことをおすすめします。
特に、資料の読み取り問題は全国的に増加傾向にあり、新しい入試問題を解くことがそういった問題の対策として一番よい学習のしかたです。
実際の学習には、旺文社の2021年受験用全国高校入試問題正解を使うのがおすすめです。
この問題集は、問題数も多くその分値段も少し高い問題集なんですが、2020年の全国の公立高校の入試問題が掲載されています。
また、こういった入試問題を解く際にもノートに知らなかった知識はまとめ、何度も見直すということを継続しましょう。
特に高校入試の古典漢文はよく似た出題が多いです。しっかり覚えていきましょう。
兵庫県公立高校入試予想テストを使って最終調整
入試の直前期は兵庫県公立高校入試予想テストを使って最終調整をしましょう!
兵庫県公立高校入試予想テストは兵庫県の公立高校入試の形式に合わせた内容になっています。
全国の公立高校の入試問題を解き、読解問題・資料の読み取り問題・古典漢文の問題という3つの要素をしっかり学習できたら、学習前と比較して大きく学力が伸びているはずです。その力で、兵庫県公立高校入試予想テストを本番だと思って解いてみてください。
ここまでが国語の学習の手順です。
学習全般を通してとにかく意識すべきは読解問題・資料の読み取り問題・古典漢文の問題という3つの問題に対してしっかり正しく取り組んでほしいと思います。
・兵庫県公立高校入試国語の基礎知識
2017年を境に平均点、80点以上の人数割合ともにどんどん下がっていっています。
すでに国語は高得点を取りづらい教科だという認識が必要です。
・近年、国語が難化していっている理由
国語の難化が進む理由の1つ目が読解問題が難化していること。2つ目が資料の読み取り問題が入試に組み込まれたことです。
読解問題の難化・資料の読み取り問題の増加が兵庫県公立高校入試の国語の問題の難易度のアップに繋がっています。
ですので、実際の受験勉強を行う際には読解問題・資料の読み取り問題それに併せて古典漢文の問題、この3つの問題形式に意識して取り組む必要があります。
・合格点を取るための具体的な学習法
①旺文社の高校入試とってもすっきりの国語読解と古文漢文の2冊をやる
②最新の入試問題を解く練習をする
③兵庫県公立高校入試予想テストを使って最終調整
この3つを行うことで学力をどんどん高めることができます。
おすすめの問題集
今回の記事の内容を利用して、学力が上がってくれたらこれ以上のことはありません。
みなさんの成績アップを願っております!
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